小口化不動産投資とは、不動産の投資方法の一つです。直接投資型の現物不動産投資では、収益はすべて自己所有となります。これは、自分自身で不動産の管理と運用を行うためです。反して、それだけハイリスクの方法だとはいえ、分割するにしても高額な費用を支払うことになります。
そのような背景により誕生した小口化不動産投資は、一言でいうならば共同のオーナーを意味します。例を挙げると、10億円のマンションを手に入れる場合、個人で資金を用意できる人は少ないですが、100人で支払えば一人1000万円になります。すると、投資に要する資金が少額になるので、個人規模でも投資できる人が増加するのです。
こうした共同オーナーは、投資口数の多さに比例して配当金が分配されます。この仕組みを共有持分権といい、小口化不動産投資の最大の利点とも言えるものです。そのうえ、不動産会社が建物の管理をするので、自己にかかる責任が減り、非常にリスクが少なくなるのです。これは、ミドルリスク・ミドルリターンの典型と言えるものかもしれません。
また、小口による投資ならば、特定の物件で損失を被ることがあっても、最小限に被害は食い止められます。このような小口化不動産投資は、実はバブルの時代に誕生したものです。過去であれば、取引や投資の際にトラブルが発生することが多かったそうですが、1995年に制定された法律によって、近ごろでは大きな問題も聞かれなくなりました。